家庭菜園が好きな70代ご夫婦の家 ”Ⅰ様邸リフォーム設計”

竣工:2023年12月

内装施工:(有)落合工務店
外装施工:重松塗装

場所:神奈川県愛甲郡
敷地面積:45坪
建物面積:約89㎡(26.9坪)
改修内容:間取り変更・一部サッシ改修・外壁・屋根塗装
改修費用:550万円

築年数40年の家。70代のご夫婦が趣味と生きがいになっている家庭菜園をしたりくつろぐ場として、週に2回ほど滞在するために、あと10年ほど快適に使える家にしたいという要望を受け改修箇所を限定し計画しました。南に面した庭側に畑用の出入口や収納が欲しいことと、和室のスペースを有効活用をしたいという思いを形にしています。常時住まう家ではなく一時的に滞在することからコストは極力抑え、高齢夫婦の安全性確保、かつ使いやすい設計を心がけました♬


改修のポイント

ダイニングキッチンと和室の間の壁を抜き、明るいワンルームに改修しました。既存の構造柱は現しで突板の化粧をして活かし、床はコストが抑えられる温かみのある杉板張り(下地は断熱材入り)にしています。

和室の風合いを生かしたまま洋室化することでレトロ感が出ます!

床の間に扉を付けて収納に、障子は破れない和紙調の樹脂板(ワーロン紙)貼りに、天井は劣化しておらず木の風合いが良いので既存のままです。

押入部分は、ご主人が山好きだったことから、山小屋風ベットにしてくれとのご要望(笑)

お孫さんたちはドラえもん気分で楽しめるだろうこともあり、面白いので木の梯子を製作し登れるようにしました。

細切れになっていたダイニングと和室をつなぐことで、20畳ほどの広々としたリビングルームとなり、南に面する掃き出し窓からは日が燦々と入ることで冬はポカポカしています。

ダイニングキッチンだったところは、家主が元々気に入っているキッチンとリビング角の囲炉スペースは残して床・壁の改修で済ませています。

また、縁側のあったところは、庭と家庭菜園に出入りがしやすいよう、土間にして倉庫を兼ねた勝手口としました。これで益々畑仕事もはかどるでしょう。

当事の木造家屋は地面から床までの段差は40㎝越えと高さがあるため、ステップを1段設け、手すりを取り付けます。

外部南面はコンクリートのテラスと日よけを設置し、作業場、兼、収穫野菜置場となります。

外壁と屋根は傷んだところの補修と塗装で、見た目も蘇ります♬

外壁・屋根の塗装は100万円程度でできることが多いです。



本件の間取りと老夫婦の住まいの話し

間取りは、トイレや洗面所までんの廊下を含んで1部屋にしたことで、温度差が和らぎヒートショックも防ぐことができます。

※ヒートショックとは、室温の差が大きいために血圧が上がり心臓や血管の疾患が起こることです。

歳を重ねていくと、これまで何の問題がなかった家でも生活しずらくなることがあります。

ヒートショックの他にも例えば、和室での立ったり座ったり、段差の上り下り、洗濯物を干す場所が2階で階段がきつい、転びやすくなる、など。テーブルなどのこその高さの家具があることで、体を支える手すりの代わりにもなります。

改修のポイントとしては、、、

・和室を洋室にすることで、テーブル・椅子・ベッドの生活に対応
・廊下を極力無くし、室内の温度差を解消
・段差には手すりを設置
・物干し場は1階に計画
・お風呂は断熱性が高く段差解消ができるユニットバスを選択(最近はデザイン性が高いものもあります♬)

どのくらい改修すればいいの?地震などの災害で壊れないか心配!鉄筋コンクリートの家にしたい!などなど

改修がいいのか建替が良いのか、など、コスト的な部分も踏まえてご提案可能です。お気軽にご相談ください。

私たちは、住まう人の快適性、満足度を一番に、心身ともに健康で豊かな暮らしを提供できる設計を心がけてまいります。

お気軽にお声がけいただけましたら幸いです。

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一級建築士事務所 株式会社LIBCREATON(リボクリエーション)

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夢追い建築士の活動日記

日々の仕事や活動について発信しています。 家やお店をつくること、それは使う人の想い・考え方や将来設計が反映されるものです。 形になるのはもちろんのこと、時を過ごす中で家主もお客様も共にワクワクする空間であることが大切だと思っています。 居心地の良い住まいとは、空間とは、を一緒に考え、夢の実現をお手伝いをします。 市川の地域に根付いた活動報告もしていきます!

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